池江調教師「敵はオルフェーヴル自身」、凱旋門賞
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【10月7日 AFP】フランス・パリ(Paris)郊外のロンシャン競馬場(Longchamp Racecourse)で行われる競馬の第91回凱旋門賞(91st Prix de l'Arc de Triomphe、芝2400m)を翌日に控えた6日、オルフェーヴル(Orfevre)の池江泰寿(Yasutoshi Ikee)調教師がAFPのインタビューに応じた。
■オルフェーヴルのライバルはオルフェーヴル
2011年に日本の年度代表馬に輝いたオルフェーヴルは、これまで日本から12頭の馬が挑戦したものの優勝を成し遂げられていない凱旋門賞で、望ましいとはいえない大外枠の18番を引き当てた。過去にこの枠から優勝した馬は1977年のアレッジド(Alleged)しかいない。
しかしながら43歳の池江調教師が気になるのは、オルフェーヴルの予測のつかない気性だという。その気質のせいでオルフェーヴルは、日本でのレースでは走ることへの興味をなくして集団から大きく離れ、追い上げたものの結局2位に終わったことがある。
米国での修行から帰国した2003年から日本で調教を続ける池江調教師はAFPに対して、「最大のライバルはオルフェーヴル自身。自分のペースをキープしてくれればと思うし、そこが鍵になる」とコメントし、続けて「神経質だというわけではなく、頭が良すぎるだけ。それにとても勇敢」とした。
■親子二代の夢を背負うオルフェーヴル
池江調教師にはまた、父親の池江泰郎(Yasuo Ikee)元調教師の雪辱を果たしたいという思いもある。泰郎元調教師は、2011年にオルフェーヴルが三冠達成する前の最後の三冠馬(2005年)だったディープインパクト(Deep Impact)で、2006年の凱旋門賞に優勝候補として挑んだものの3着に終わり、その後禁止物質が検出されたためディープインパクトは失格となった。
しかし、池江調教師は凱旋門賞について、1999年と2010年にそれぞれ2位に入ったエルコンドルパサー(El Condor Pasa)やナカヤマフェスタ(Nakayama Festa)の2頭を始めとする、これまで挑戦してきた馬たちと、オルフェーヴルを比べるのは難しいと考えている。
オルフェーヴルのペースメーカーとして8歳のアヴェンティーノ(Aventino)を出走させる予定の池江調教師は、「確かに、オルフェーヴルがここで走る目的は、これまで日本から挑戦してきた馬と同様に、日本の競走馬の質の高さを証明するため」と前置きした上で、「しかし、これまでチャンピオンになってきた馬たちと比べてどちらが優れているかを決めるのは難しい」とコメントした。
「例えば凱旋門賞でいえば、シーバード(Sea Bird)とシーザスターズ(Sea the Stars)を比べようと思っても、2頭は対決したことがないからそれは難しい」
「日本から凱旋門賞に挑戦した中では、ディープインパクトが最強だということは誰もが認めるところ。しかしディープインパクトは凱旋門賞で勝てず、それどころかナカヤマフェスタがデイープインパクトを上回る2位に入った。だからおそらく、過去のチャンピオン馬とオルフェーヴルを比較するのはとても難しい」
■池江調教師「凱旋門賞は世界最高峰」
一方で、32年目の挑戦で日本へ初めて凱旋門賞のタイトルを持ち帰る人間になる意味を問われると、池江調教師は、それは世界そのものだとコメントした。
「凱旋門賞には魔法のような魅力がある。凱旋門賞は世界最高峰のレースで、そのタイトルを持ち帰る意味は果てしないほど大きい」
(c)AFP/Pirate Irwin
■オルフェーヴルのライバルはオルフェーヴル
2011年に日本の年度代表馬に輝いたオルフェーヴルは、これまで日本から12頭の馬が挑戦したものの優勝を成し遂げられていない凱旋門賞で、望ましいとはいえない大外枠の18番を引き当てた。過去にこの枠から優勝した馬は1977年のアレッジド(Alleged)しかいない。
しかしながら43歳の池江調教師が気になるのは、オルフェーヴルの予測のつかない気性だという。その気質のせいでオルフェーヴルは、日本でのレースでは走ることへの興味をなくして集団から大きく離れ、追い上げたものの結局2位に終わったことがある。
米国での修行から帰国した2003年から日本で調教を続ける池江調教師はAFPに対して、「最大のライバルはオルフェーヴル自身。自分のペースをキープしてくれればと思うし、そこが鍵になる」とコメントし、続けて「神経質だというわけではなく、頭が良すぎるだけ。それにとても勇敢」とした。
■親子二代の夢を背負うオルフェーヴル
池江調教師にはまた、父親の池江泰郎(Yasuo Ikee)元調教師の雪辱を果たしたいという思いもある。泰郎元調教師は、2011年にオルフェーヴルが三冠達成する前の最後の三冠馬(2005年)だったディープインパクト(Deep Impact)で、2006年の凱旋門賞に優勝候補として挑んだものの3着に終わり、その後禁止物質が検出されたためディープインパクトは失格となった。
しかし、池江調教師は凱旋門賞について、1999年と2010年にそれぞれ2位に入ったエルコンドルパサー(El Condor Pasa)やナカヤマフェスタ(Nakayama Festa)の2頭を始めとする、これまで挑戦してきた馬たちと、オルフェーヴルを比べるのは難しいと考えている。
オルフェーヴルのペースメーカーとして8歳のアヴェンティーノ(Aventino)を出走させる予定の池江調教師は、「確かに、オルフェーヴルがここで走る目的は、これまで日本から挑戦してきた馬と同様に、日本の競走馬の質の高さを証明するため」と前置きした上で、「しかし、これまでチャンピオンになってきた馬たちと比べてどちらが優れているかを決めるのは難しい」とコメントした。
「例えば凱旋門賞でいえば、シーバード(Sea Bird)とシーザスターズ(Sea the Stars)を比べようと思っても、2頭は対決したことがないからそれは難しい」
「日本から凱旋門賞に挑戦した中では、ディープインパクトが最強だということは誰もが認めるところ。しかしディープインパクトは凱旋門賞で勝てず、それどころかナカヤマフェスタがデイープインパクトを上回る2位に入った。だからおそらく、過去のチャンピオン馬とオルフェーヴルを比較するのはとても難しい」
■池江調教師「凱旋門賞は世界最高峰」
一方で、32年目の挑戦で日本へ初めて凱旋門賞のタイトルを持ち帰る人間になる意味を問われると、池江調教師は、それは世界そのものだとコメントした。
「凱旋門賞には魔法のような魅力がある。凱旋門賞は世界最高峰のレースで、そのタイトルを持ち帰る意味は果てしないほど大きい」
(c)AFP/Pirate Irwin