【9月12日 AFP】10代の女子学生に対する準強姦容疑で起訴されている内柴正人(Masato Uchishiba)被告(34)は12日、都内で開かれた初公判で起訴内容を否認した。

 2004年アテネ五輪、2008年北京五輪の柔道男子66キロ級金メダリストの内柴被告は、2011年9月に都内での合宿中に飲酒して酔った女子学生と、合意の上で性行為に及んだと主張している。

 検察側は、内柴被告がコーチを務めていた九州看護福祉大学(Kyushu University of Nursing and Social Welfare)の女子柔道部員がカラオケ店で飲酒して眠った後、ホテルで暴行したとしている。

 NHKによると検察は、「意識を取り戻した女子部員は『何をしているんですか、やめて』と言って抵抗した。しかし被告はテレビの音量を上げて、部員の口を手でふさいだ」と主張した。

 すでに結婚している内柴被告は、性交渉があったことは認めながらも、「相手は間違いなく起きていて、行為はお互いの合意の上だった。絶対に暴行していない」と法廷で述べた。

 被害者の名前は、事件の性質を考慮して公表されておらず、また事件当時の正確な年齢も明らかにされていない。(c)AFP