【5月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)を退団することを発表したコートジボワール代表のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)が23日、ロンドン五輪の聖火リレーの走者を務めた。

 数千人の観衆が見守る中でドログバは、トーチを手に英西部のスウィンドン(Swindon)市内を走った。同市がチェルシーの本拠地ロンドン(London)から遠く離れているにも関わらず、沿道にはチームのシャツを着た観衆が多く見られた。
 
 19日に行われたバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝で、試合終盤に同点ゴールを決め、その後に行われたPK戦では最後のキッカーを務めるなど、チェルシーの欧州制覇に貢献したドログバは、中国スーパーリーグ(1部)の上海申花(Shanghai Shenhua)への移籍が噂されている。

 ドログバはチェルシーがクラブ史上初のチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げていなければ残留していた可能性があると認め、目標を達成したことが新たな一歩を踏み出す決意へと繋がったことを明かした。

 英BBCラジオ(BBC Radio)の取材に応じたドログバは、「最後にPKを蹴ったことではなく、優勝したことが(決断の)きっかけとなった。試合に勝利したことで転機を迎えた。だから退団を決意したんだ」と語っている。

 「クラブ全体でここまでの軌跡を辿ってきたということを人々には忘れて欲しくない。今が次に進む絶好の時期なんだ」

 「違った結果になっていたら、残留していたかもしれない。自分にとって転機とは、ほとんどの決勝戦でゴールを決め、トロフィーを獲得し、変化をもたらすことだった。僕は今までファンのためにすべてを捧げてきた。みんなが理解してくれることを願う」

 聖火は70日間で英国内の約8000マイル(12,875キロメートル)を回る。聖火リレーは慈善活動に貢献した人や、推薦によって選ばれた人がランナーを務めているが、五輪の元選手や現役選手も参加している。(c)AFP

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