【5月24日 AFP】(写真追加)国際五輪委員会(International Olympic CommitteeIOC)は23日、カナダのケベック・シティ(Quebec City)で理事会を開き、2020年夏季五輪の開催候補都市に東京、トルコ・イスタンブール(Istanbul)、スペイン・マドリード(Madrid)の3都市を選出した。

 同じく立候補していたアゼルバイジャンのバクー(Baku)とカタールのドーハ(Doha)は落選した。

 2020年夏季五輪の開催地は、2013年9月7日にアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で行われる総会で投票によって決定される。

 今回行われた1次選考でIOCは、各都市の主要スポーツイベントの開催能力を精査した。イベント開催へ向けた受け入れ体制を重視し、各候補地の交通網やその他のインフラ設備をランク付けしている。

 2016年夏季五輪にも立候補していた東京は、候補地の中で過去に五輪開催の実績がある唯一の都市となっており、最有力と見られている。

 同じく2016年夏季五輪に立候補し、決選投票まで残ったマドリードも有力視されているが、スペインを襲う財政危機が選考に大きな影響を及ぼす可能性がある。

 一方、トルコは五輪のほかにサッカー欧州選手権2020(UEFA Euro 2020)の開催地にも立候補しており、批判を浴びている。IOCのジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長は、1か国が同じ年に2つの大きな大会を開催することはできないと発言している。(c)AFP