【6月18日 AFP】東京都の石原慎太郎(Shintaro Ishihara)知事は17日、都議会の所信表明の中で、東日本大震災からの復興の一環として、2020年夏季五輪を招致する方針を明らかにした。

 石原知事は、1964年以来となる東京五輪の開催で、「震災から立ち直った日本の姿を披露すれば、世界中から寄せられた友情や励ましへの何よりの返礼となる」と語った。
 
 東京都は一昨年、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)での開催が決まった2016年夏の五輪の招致に失敗している。 

 都議会後の記者会見で石原知事は、国際オリンピック委員会(IOC)の許可が得られれば、東日本大震災の被災地である東北地方でもいくつかの競技を開催しうる考えを示した。

 日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和(Tsunekazu Takeda)会長は、「正式に立候補を決断していただけることを大いに期待する」と石原知事の表明を歓迎した。(c)AFP/Shigemi Sato