【2月2日 AFP】警視庁が前年の大相撲における野球賭博事件との関連で押収した力士の携帯電話から、八百長を示唆するメールが見つかっていたことが分かった。国内各メディアが2日、捜査関係者の話として報じた。

 時事通信(Jiji Press)によると、メールは複数の十両力士から押収した携帯電話から見つかったもので、当初は削除されていたが警視庁が復元したところ、勝ち星を売買していたとみられる内容のメールがやりとりされていたことが分かった。

 メールには13力士の名があげられており、「俺がぶつかったらおまえが倒れる」などといったメッセージがやりとりされていた。また、自分の取り組み相手に、事前に手の内を明かしたり、銀行口座を教える内容のメールもあったという。 

 毎日新聞(Mainichi Shimbun)によると、十両力士らは勝ち星を数十万円で売買していたとみられる。事態をうけ、日本相撲協会(Japan Sumo Association)は同日午後、臨時理事会を招集して対応を協議した。(c)AFP