【4月21日 AFP】(22日記事更新、写真追加)重い心臓疾患でスペイン・バルセロナ(Barcelona)市内の病院に入院していた国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)の前会長、フアン・アントニオ・サマランチ(Juan Antonio Samaranch)氏が21日、死去した。89歳だった。

 サマランチ氏は急性の冠状動脈不全のため入院していたが、心停止で死去した。

 1980年にIOCの会長に就任したサマランチ氏は放映権やスポンサー制度などの大変革を進め、2001年の退任後は終身名誉会長を務めていた。

 IOCのジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長は「卓越したビジョンと才能で、サマランチ氏は強固で団結された五輪運動の開拓者となった。現代の五輪をつくり上げ、すぐれたスポーツの知識を持ち、私に刺激を与えてくれた方の死を深く悲しんでおります」との声明を発表している。

 葬儀は22日午後6時にバルセロナで営まれる。葬儀にはスペイン国王フアン・カルロス1世(Juan Carlos I)とソフィア王妃(Queen Sofia)も参列する見込み。(c)AFP

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