【1月8日 AFP】マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)とフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)の5階級制覇者同士によるボクシング界注目一戦が中止となったことが7日、分かった。

 両陣営は血液検査の方法をめぐって対立していたが、合意に向けて協議が行われていた。

 メイウェザーは、協議が成立しなかった責任をパッキャオが負うべきだとしている。同選手は7日、自陣の求めていた検査方法が含まれていた妥協案の受け入れをパッキャオ陣営が拒否したことで、注目の一戦が台無しになったとコメントしている。

 試合は3月13日にラスベガス(Las Vegas)で開催されることが暫定的に決まっており、すでに両陣営はファイトマネーの分配や使用するグローブの種類などについての交渉をまとめていた。

 メイウェザー陣営は試合前の反ドーピング血液検査の実施を主張したが、それが障害となった。

 パッキャオのプロモーターであるボブ・アラム(Bob Arum)氏は6日、パッキャオは闘いを望んでいるがメイウェザーが望まなかったとし、試合中止を明かしていた。

 メイウェザー陣営は当初、試合当日まで繰り返し血液検査を行うことを求めていた。一方、パッキャオ陣営は試合1か月前の検査を望んだ。

 メイウェザーは、協議が行われる前に試合14日前の検査に合意したが、パッキャオ陣営はその案も拒否していたと話している。

 両者のファイトマネーは4000万ドル(約36億6000万円)ずつにも及ぶとされていた。(c)AFP

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