【8月13日 AFP】(14日記事更新)国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)理事会は13日、2016年夏季五輪で追加する2競技の候補の絞り込み投票を行い、7人制ラグビーとゴルフを選出した。

 10月にデンマークのコペンハーゲン(Copenhagen)で開かれるIOC総会で承認されれば、正式に採用される。承認されれば16年五輪の競技数は28となる見込み。野球やソフトボールの復帰はならなかった。

 10月に開催地が決定される2016年大会での追加に向けて7種目がその座を争い、野球、ソフトボール、ローラースポーツ、空手、スカッシュが落選した。

 7人制ラグビーが2回目の投票で過半数を超える9票を獲得して選出された一方、ゴルフは1回目と2回目の投票では1票獲得にとどまりながらも、最終的には過半数を獲得した。

 IOCのジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長は、今回選出された2競技の追加が10月の総会で否決された場合でも、代替の選択肢として今回落選した5種目が候補の座を争う可能性は無いとしている。

 ロゲ会長は「五輪憲章は極めて明確である。総会では理事会によって提案がなされるが、2種目は総会で承認されない限り五輪種目ではない。また、総会でその他の種目への投票は行なわない」と話した。

 ソフトボールは、国際ソフトボール連盟(International Softball FederationISF)のドン・ポーター(Don Porter)会長の先導により大々的な活動を見せたものの2票獲得に終わり、ポーター会長は落胆した様子で会場を後にした。五輪に大きく影響を与える出版物である『スポーツ・インターン(Sports Intern)』でのIOC役員や、専門家、ジャーナリスト等への事前調査ではソフトボールが1位になり、ゴルフは5位となっていた。(c)AFP/Pirate Irwin