【3月16日 AFP】中国南部・広東(Guangdong)省の体育局が実施した調査で、ライバルに優位に立つために同省の運動選手数千人が年齢詐称をした疑いがあることが発覚した。

 体育局によると、運動選手1万3000人近くに対する骨の検査で、2000人を超える選手が実年齢よりも低い年齢で登録している疑いがみられた。

 前週インターネットに掲載された報告書によると、検査は同省の体育協会に登録している選手を対象に実施され、選手の大半は10代だった。実年齢が登録年齢よりも7歳年上の選手もいたが、多くの選手は1-2歳の詐称をしていた。同報告書には、検査を実施した全選手の氏名も記載されている。

 地元メディアによると、当局高官は「年齢詐称をしている選手が、(大会で)有利にならないようにしなければならない」と語った。「骨のX線検査に基づき、2008年に行われた全ユース大会の結果を見直す考えだ」という。

 中国人選手の年齢詐称疑惑は、近年くりかえし浮上している。中でも、前年8月の北京五輪で金メダルを獲得した中国体操チームは特に注目された。

 また、前年12月には、中国のバスケットボール協会(Chinese Basketball AssociationCBA)が、36選手の年齢詐称を突き止めたと発表した。

 今回の検査は、2010年に広東省で開催されるアジア競技大会(Asian Games)を前に実施された。(c)AFP