【4月29日 AFP】北京五輪の聖火は28日夜、北朝鮮からベトナムに到着した。

 聖火は現地時間午後11時20分(日本時間29日午前1時20分)ごろ、リレーを控え厳戒態勢が敷かれた同国の主要都市ホーチミン(Ho Chi Minh)に到着した。

 約100人の治安要員が警備にあたる同市のタンソンニャット国際空港(Tan Son Nhat International Airport)には、約40人の中国当局者、外交官らが、中国国旗を振って聖火を出迎えた。

 ロンドン(London)、パリ(Paris)、サンフランシスコ(San Francisco)などでチベット(Tibet)支持派の抗議行動が起きたことから、ベトナム政府は中国側に対し、聖火リレーの妨害阻止を言明している。

 一方、ベトナムの活動家は、南シナ海(South China Sea)の南沙(スプラトリー、Spratly、ベトナム名チュオンサ)、西沙(パラセル、Paracel、ベトナム名ホアンサ)両諸島の領有権を主張する中国政府に対し、平和的な抗議活動を行う予定だと発表した。両諸島の領有権問題では、この数日間で数人が警察に身柄を拘束されている。

 当局が27日に発表したところによると、聖火リレーは市中心部のオペラハウス(Opera House)から空港に近い軍の競技場までの10-13キロメートルのルートを、約60人の走者がトーチをつなぐが、正確なルートは明らかにされていない。(c)AFP