【2月28日 AFP】大相撲の横綱朝青龍が関西国際空港で25日、待ち受けていた報道陣に暴言を吐いたとされる問題の波紋が広がっている。

 問題の発言は、兄の結婚式に出席するため訪れていたハワイから日本に再来日した際、関西国際空港内で写真を撮ろうとしたカメラマンに対し「死ね!この野郎」と怒鳴りつけたというもの。

 こうした報道について朝青龍は翌26日、大阪で開かれた力士会後、待ちかまえていた報道陣に対し「『死ね!この野郎』なんて言うわけないでしょ」と弁明し、「暴言疑惑」を否定している。

 しかし、暴言を投げかけられた本人とされる東京スポーツ(Tokyo Sports)の記者は、「それでは私が嘘つきということか」と怒る。

 この記者がテレビ朝日(TV Asahi)との電話インタビューで語ったところによると、関西空港のエスカレーターを降りてきた朝青龍に、カメラを向けながら「横綱、お疲れさまです」と声をかけたところ、振り返った朝青龍が前記の暴言を吐いたという。記者は、朝青龍に対して「自分は丁寧に接した」と語っている。

 東京スポーツ紙の写真編集担当者も、「朝青龍が暴言を吐いたことは間違いない。現場に居合わせた他社のカメラマンも認めている」との同紙の主張を、AFPに語った。

 以前から、朝青龍の言動は品格に欠けると批判する日本メディアとモンゴル生まれの横綱との関係はぎくしゃくしている。(c)AFP