【1月27日 AFP】(一部更新)第69代横綱・白鵬(Hakuho)が27日、大相撲初場所・千秋楽で第68代横綱・朝青龍(Asashoryu)を上手投げで降し、14勝1敗で3場所連続となる優勝を果たした。

 2007年7月に怪我を理由に夏巡業を休場しながらもモンゴルでサッカーに興じていたことが発覚し、日本相撲協会(Japan Sumo Association)から2場所連続出場停止処分を受けたため、厳罰処分によって精神的ショックを受けたとして「解離性障害」を患い、ケガの治療と療養のため故郷モンゴルに帰国、11月に再来日を果たした朝青龍が復帰するとあって、初場所は数週間に渡り日本中の注目を集めていた。

 14日目を終えて共に13勝1敗で迎え、約5年ぶりとなる横綱同士の相星決戦となった一番を制した白鵬は「負けたくないという気持ちだけだった。思い通りの相撲が取れたし、優勝できて嬉しい。次の目標は4場所連続です。その目標へ向けて出来る限りのことやっていきます」と語った。

 一方で敗れた朝青龍は「四つに組んで力を出し切れないというのは、自分の力不足。来場所は絶対に勝ちたい」と語った。

 優勝は逃しながらも、休場のブランクを感じさせず一場所を通じて存在感を見せた朝青龍について、日本相撲協会の北の湖(Kitanoumi)理事長はNHKに対し「朝青龍は復活したと思う。しかし、本当の復活は彼が優勝することで証明されるだろう」と話した。(c)AFP/Hiroshi Hiyama