【1月7日 AFP】2016年夏季五輪招致を目指す東京五輪招致委員会は7日、招致活動に関する行動規範に抵触したとして国際五輪委員会(IOC:International Olympic Committee)から警告を受けたことを明らかにした。

 招致委員会によると、昨年12月に日本の在外公館関係者がブラジル五輪委員会(BOC:Brazilian Olympic Committee)のカルロス・アルトゥール・ヌズマン(Carlos Arthur Nuzman)会長を表敬訪問し、2014年サッカーW杯開催が決定している同国の五輪招致の理由を尋ねた事が、IOCの「各都市は他の都市に敬意を払わなければならない」とする行動規範に抵触しているとBOCから抗議を受けたとしている。

 東京五輪招致委の河野一郎(Ichiro Kono)事務総長は、「注意を厳粛に受け止める」と話し、今後の招致活動については「今回の警告は活動に影響を及ぼすものではない。東京で大会が開催できるよう行動規範に従いながら招致活動を行っていく」と述べた。

 2016年夏季五輪の招致には東京とリオデジャネイロ(ブラジル)の他にシカゴ(米国)、マドリード(スペイン)、バクー(アゼルバイジャン)、プラハ(チェコ)が名乗りを挙げている。(c)AFP