【11月28日 AFP】2010年バンクーバー冬季五輪とパラリンピックの大会マスコットが27日に開催地バンクーバーで発表された。

 多くの子供たちが歓声を上げる中で、3体のマスコット、ミガ(Miga)、クワッチ(Quatchi)、スミ(Sumi)と、彼らの親友でリスの仲間、マーモットのムクムク(Mukmuk)が紹介された。

 ミガは、陸地に上がったシャチが熊に変身したという太平洋岸北西の先住民族の伝説からアイデアを得たシーベアと呼ばれる生き物で、スノーボードを得意とする。またミガは、スピリットベアとも呼ばれるブリティッシュコロンビア州に生息する希少な白熊の側面も持ち合わせている。

 クワッチは、カナダではサスクワッチ(Sasquatch)と呼ばれるビッグフット(Bigfoot)やイエティ(Yeti)と同様の雪男で、恥ずかしがり屋の男の子。

 スミは、シャチの帽子を被り、大きな雷神鳥の羽と熊の足を持つ精霊。男の子で名前は「守護霊」を意味するセイリッシュ語の「sumesh」が由来となっている。

 大会組織委員会の会長を務めるジョン・ファーロング(John Furlong)氏は「マスコットは、2010年大会の本質を具現化し、偽りなくカナダとブリティッシュコロンビア州の人々、地理、精神を象徴している」とマスコットについて語った。(c)AFP