【10月11日 AFP】中国トライアスロン協会(Chinese Triathlon Association)は11日、2006年の第15回・アジア競技大会(The 15th Asian Games)・女子トライアスロンの金メダリスト、ワン・ホンニ(Wang Hongni)にドーピング違反による2年間の出場停止処分を下したことを、公式ホームページ上で明らかにした。

 8月24日に抜き打ち検査を受けたホンニのサンプルA、Bの両方がテストステロン(testosterone)の陽性反応を示し、国際トライアスロン連合(International Triathlon Union)により正式に処分が下されたとのことである。またホンニは公聴会に臨む権利を放棄し、処分を受け入れたとのこと。

 同協会のワン・ジェングォ(Wang Jianguo)会長は、「禁止薬物の使用はホンニの個人的な行動だ。チームが今回の処分から影響をうけることはない」と語り、選手個人に責任があるとの見解を示した。

 今回の処分で中国人選手過去最高の世界ランク28位につけていたホンニは、北京五輪への出場が不可能となった。

 1990年代にドーピング問題が明らかとなった中国は、北京五輪へむけてドーピングの根絶を宣言し、2006年には約9500人の選手に対し薬物検査を行った。国営中国日報(China Daily)は、2007年には1万人以上の選手が検査を受けることになると伝えた。

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