【4月9日 AFP】ボクシング、WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦が8日、東京・両国国技館で行われ、同級10位の挑戦者三浦隆司(Takashi Miura)は、王者ガマリエル・ディアス(Gamaliel Diaz、メキシコ)を9回TKOで破り、王座を獲得した。

 28歳の三浦は9回残り1分21秒の場面で王者にストレートを打ち込み、この試合4度目のダウンを奪った。

 三浦は試合後、「うれしいだけ。(1か月前に亡くなってしまった)父親にベルトを見せたかった。でも、後押ししてくれたと思う」と語った。

 1回に三浦はバッティングの反則で減点を受けたが、その後は積極的な姿勢を見せ、3回にはダウンを奪って勢いを増した。5回に三浦はストレートの連打をみせ、1回のバッティングで左目上を切っていたディアスは右目の上も切った。三浦は6回にストレートで再びダウンを奪うと、7回にも王者を三度キャンバスに沈め、9回に決着をつけた。

 三浦の戦績はこれで25勝(19KO)2敗2分けとなった。

 一方、粟生隆寛(Takahiro Ao)から王座を奪い、初の防衛戦を戦ったディアスの戦績は37勝(17KO)10敗2分けとなった。(c)AFP