【4月9日 AFP】ボクシング、WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦が8日、東京・両国国技館で行われ、同級6位の挑戦者八重樫東(Akira Yaegashi)は、判定の末3-0(115-110、116-109、117-108)で王者五十嵐俊幸(Toshiyuki Igarashi)を下し、王座を獲得した。

 通算戦績を17勝(9KO)3敗とした30歳の八重樫は、「夢のよう。僕みたいに小さい人間が上のクラスで戦えた。挑戦だった。世界一強い男。最後まで自分のスタイルを貫こうとしました」と語った。

 王者五十嵐は慎重な立ち上がりを見せたが、八重樫は左ジャブ、左右のフックを繰り出し、4回を終えて3-0とリードを奪った。両者はバッティングで減点を受け、ともに目の上を切ったが、8回を終えてリードを維持した八重樫がその後の主導権を握り、正確なフックとストレートを打ち込み、11回には右フックで五十嵐をダウン寸前に追い込んだ。

 自身2度目の防衛戦に臨んだ五十嵐の戦績は17勝(10KO)2敗1分けとなっている。(c)AFP