【11月25日 AFP】ボクシング、WBAウェルター級元世界王者のリッキー・ハットン(Ricky Hatton、英国)が24日、ビアチェスラフ・センチェンコ(Vyacheslav Senchenk、ウクライナ)戦後に引退を表明した。

 アルコールとドラッグ中毒、さらにはうつとの戦いを続け、3年半ぶりの復帰戦を飾った34歳のハットンだが、センチェンコの前に9回KOで敗れた。

 地元、英マンチェスター(Manchester)の観衆の前で試合に臨み、敗戦直後は今後について「しっかり考える」としていたハットンだが、その後の記者会見で引退を発表した。

 ハットンは「もう一試合やってみて、まだやれるかを確かめる必要があった。その結果ダメだった」と引退の理由について説明し、今後はプロモーターの道に専念するとコメントした。

「リングの上でできることはもう何もないとわかった。率直にしゃべるのが好きだから本当のことを言う。鏡を見てベストを尽くしたと自分に言い聞かせても、いつだって言い訳は残るものなんだ」

(c)AFP/Nick Parkinson