【11月25日 AFP】銃撃を受けて脳死と判定されたプエルトリコのボクシング元世界王者ヘクター・カマチョ(Hector "Macho" Camacho)氏が24日、死亡した。50歳だった。

 カマチョ氏は23日の夜に心臓発作を起こし、その後医師たちが人工呼吸器を外して延命措置を中止したと搬送された病院の担当医師が発表した。

 カマチョ氏は20日、プエルトリコ・サンフアン(San Juan)市内の酒屋の前を走行中の車内にいたところ銃弾を受けた。車を運転していたアルベルト・モヒカ(Alberto Mojica)さん(49)も死亡した。犯人がカマチョ氏らを狙っていたのか、無差別に発砲したのかは明らかになっていない。銃弾はカマチョ氏の首の大動脈3本を破り、脳への血流が止まった。

 カマチョ氏は1980年代を彩った最も華やかなボクサーのひとりで、スーパーライト級、ライト級、ライトウエルター級の3階級を制した元世界王者。オスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)やフリオ・セサール・チャベス(Julio Cesar Chavez)、シュガー・レイ・レナード(Sugar Ray Leonard)、フェリックス・トリニダード(Felix Trinidad)、レイ・マンシーニ(Ray Mancini)、グレッグ・ホーゲン(Greg Haugen)ら、様々なタイプの有名ボクサーと対戦した。通算戦績は38度のKO勝ちを含む79勝6敗3引分けとなっている。(c)AFP