【11月11日 AFP】ボクシング、IBF・IBO・WBO・WBA世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦は10日、ドイツのハンブルク(Hamburg)で行われ、ウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)が判定の末3-0(120-107、120-107、119-109)でマリウシュ・ワフ(Mariusz Wach、ポーランド)に勝利し、王座防衛に成功した。

 36歳のクリチコはこれでタイトル戦22勝目となり、通算成績を62戦59勝(51KO)3敗へ伸ばした。

 クリチコは試合後、リングサイドで試合を観戦したハリウッド俳優のシルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)氏に対し、「『ロッキー(Rocky)』が見に来てくれてとてもうれしい」と感謝の言葉を口にした。

 続けてバイキング(The Viking)の異名を持つワフとの一戦については、「ワフは本物のバイキングだった。打たれても戦い続けた。尊敬に値する」とコメントした。

 クリチコはこの試合、キャリアで初めて自分よりも大きな選手と対戦した。身長1メートル98センチのクリチコに対しワフは2メートル2センチ、体重は112キログラム(247ポンド)と113.8キログラム(251ポンド)だった。

 またワフ戦はクリチコにとって、長年コーチを務めたエマニュエル・スチュワード(Emanuel Steward)氏が、10月末に闘病の末デトロイト(Detroit)市内の病院で死去して以来、初めての試合だった。(c)AFP