【2月2日 AFP】元プロボクサーのモハメド・アリ(Muhammad Ali)氏のトレーナーを長年務めたアンジェロ・ダンディー(Angelo Dundee)氏が1日、亡くなった。90歳だった。  地元紙マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)によると、ダンディー氏は血栓症で入院後、治療を受けていたリハビリ施設で心臓発作に襲われた。

 ペンシルベニア州フィラデルフィア(Philadelphia)で生まれたダンディー氏は、アリ氏をはじめ、シュガー・レイ・レナード(Sugar Ray Leonard)氏、ジョージ・フォアマン(George Foreman)氏、ジミー・エリス(Jimmy Ellis)氏など、計15人の世界チャンピオンのトレーナーとして活躍した。

 特にアリ氏とは世界中を飛び回り、その伝説として知られる多くの戦いを共にした。なかでも1974年に旧ザイール(現コンゴ民主共和国)で行われ、「キンシャサの奇跡」として知られるアリ氏とフォアマン氏の間で行われたヘビー級タイトルマッチ「Rumble in the Jungle」では、「ロープ・ア・ドープ(rope-a-dope)」という戦法をアリ氏と共に編み出し、アリ氏がフォアマン氏から王座を奪取した。リングマガジン(The Ring)は、この試合を年間最高試合賞に選出している。

 ダンディー氏は、1月にケンタッキー州ルイビル(Louisville)で行われたアリ氏の70歳の誕生日会にも出席していた。(c)AFP