【12月21日 AFP】(記事更新、写真追加)ボクシング、WBA世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦。王者ニコライ・ワルーエフ(Nikolay Valuev、ロシア)は、挑戦者イベンダー・ホリフィールド(Evander Holyfield、米国)を12ラウンド判定の末に2-0のマジョリティデシジョンで下し、タイトル防衛に成功した。

 5度目のヘビー級王座獲得を目指していた46歳のホリフィールドは勇敢に戦ったものの、ジャッジは114-114、116-112、115-114とワルーエフ勝利の判定を下し、ワルーエフが8月のジョン・ルイス(John Ruiz、米国)との王座決定戦で獲得したタイトルを防衛した。

 リディック・ボウ(Riddick Bowe、米国)、マイク・タイソン(Mike Tyson、米国)、ジョージ・フォアマン(George Foreman、米国)、ジェームス・ダグラス(James Douglas、米国)などから勝利を収めてきたホリフィールドの成績は、54戦42勝(27ノックアウト)10敗2分となった。

 史上最年長でのヘビー級王座獲得を目指しているホリフィールドは「もちろん、失望している。勝ったと思った。ワルーエフより1ラウンド多く取ったと思った。今は家に帰って休み、今後のことを考えるだけだ。私の目標はヘビー級チャンピオンになることだ。ただ戦うことが目的でやっている訳ではなく、再びチャンピオンになりたい」と語っている。

 ワルーエフは、同級前王者のルスラン・ チャガエフ(Ruslan Chagaev、ウズベキスタン)と2009年6月までに対戦しなくてはならない。しかしワルーエフは、52戦の戦歴の中でチャガエフから唯一の黒星を喫している。

 チャガエフは、アキレス腱(けん)を負傷した影響によりタイトルを手放すことを余儀なくされている。(c)AFP/Ryland James