【8月18日 AFP】陸上、男子短距離のウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が17日、第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)の100メートル決勝で優勝を飾った直後、自身の上空で稲妻が光った瞬間をとらえた写真をプレゼントされた。

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 写真は、ボルトがタイトルを奪還した同種目で、AFPカメラマンのオリビエ・モラン(Olivier Morin)氏が撮影したもの。ボルトが3連覇を果たした200メートル決勝後、同氏から手渡された。

 ボルトはモラン氏と握手を交わし、額入りの写真を抱いてカメラにポーズを取ると、200メートルのレース後の公式記者会見に臨んだ。この日の200メートルの優勝で、ボルトは自身通算7個目となる世界陸上の金メダルを獲得している。

 8月31日に48歳となるモラン氏は、ボルトとの対面について「夢のような誕生日プレゼントだ」と語った。

「こんなに近くでライトニング・ボルトを体験したのは初めてだ。ビリッときたけど、危険は感じなかったよ」 「写真に関して言えば、彼は本物の稲妻よりもとらえるのが難しいと断言できるね!」

 世界中の写真家やスポーツファンらが見ほれたその写真は、ソーシャルメディアを通して広がり、ツイッター(Twitter)では何千回もリツイートされた。

 AFPの伊ミラノ(Milan)支局を拠点にするモラン氏は、写真が撮れたのは自分の手柄ではないと話し、評価のほとんどを自身は受けるに値しないと語る。

 しかしボルトは、モラン氏もインタビューを受けた英BBC(英国放送協会)に対し、写真は「奇跡の1枚だ」と語った。 「誰もがいつまでも忘れずにいたい、そんな写真の1つだよ」  AFPで23年間のキャリアを持つベテランフォトグラファーのモラン氏は、トラック脇に5つのリモコン操作カメラを設置し、その全てのピントをボルトのレーンに合わせていた。当初は勝利を決めて両手を宙に上げるボルトの姿を撮ろうと思い描いていたという。(c)AFP