【7月7日 AFP】陸上、ダイヤモンドリーグ2013(IAAF Diamond League 2013)第9戦パリ大会(Meeting Areva)は6日に行われ、男子200メートルでジャマイカのウサイン・ボルト(Usain Bolt)が19秒73で優勝した。

 8月10日から18日まで開催される第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)を1か月後に控えたところで、ボルトは強烈な走りを見せて、ライバルに実力を誇示。

 6月13日にノルウェーのオスロ(Oslo)で行われた第6戦、エクソンモービル・ビスレットゲーム(Exxon Mobil Bislett Games)の同競技で19秒79をマークして以来、今季2度目のシーズン世界最速タイムを記録した。

 2位には2012年ロンドン五輪のメダリストで、同じくジャマイカのウォーレン・ウィア(Warren Weir)が19秒92で入り、フランスのクリストフ・ルメートル(Christophe Lemaitre)が20秒07で3位となった。

 100メートルと200メートルの両方で世界記録を保持し、過去に6度の五輪金メダル、5度の世界王者に輝いているボルトはレース後、「いい結果だ。自分に満足している」と話した。

 しかし自分の走りについてはまだ完璧ではないとも指摘し、「もうちょっとだ。いくつかのミスを直さないといけないし、どういう事をこなさなければいけないかは、コーチが決めてくれる」と語った。

 ボルトの優勝が現実味を増してきている一方で、ライバルのタイソン・ゲイ(Tyson Gay、米国)は、先月23日の全米陸上選手権(USA Outdoor Track & Field Championships)の同種目で19秒74をマークしている。

 ゲイは、「全てが壮大な世界陸上に向かう、お膳立てとなっている」とコメントした。

「とても大きな大会になる。クライマックスになる。僕は万全の準備を整えてそれに臨みたい」

(c)AFP/Luke PHILLIPS