【6月22日 AFP】キューバ陸上連盟(Cuban Athletics FederationFCA)は21日、8月に行われる第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)に男子110メートルハードルの元世界記録保持者、デイロン・ロブレス(Dayron Robles)を派遣しないことを決定した。

 FCAのアルベルト・ファントレナ(Alberto Juantorena)会長は地元紙トラバハドーレス(Trabajadores)に対し、「デイロンには行動規範とスポーツマン精神に問題があるため、キューバは同選手の出場を認めない」と語っている。

 2008年の北京五輪では同種目で金メダルを獲得している26歳のデイロンは、1月に世界陸上へ出場する意向がないことを表明していた。

 昨年のロンドン五輪では決勝のレース中に負傷し、米国のアリエス・メリット(Aries Merritt)に優勝をさらわれた。さらに同年9月にはメリットが12秒80を記録し、保持していた世界記録を破られている。

 ロブレスは他に2010年の世界室内陸上競技選手権大会(IAAF World Indoor Championships)の60メートルハードルで優勝、ダイヤモンドリーグ2011(IAAF Diamond League 2011)では年間王者に輝いている。(c)AFP