【3月28日 AFP】女子マラソン世界記録の保持者である英国のポーラ・ラドクリフ(Paula Radcliffe)が27日、足のけがの後遺症のため、今後復帰ができなくなる可能性を明らかにした。

 2003年のロンドン・マラソン(London Marathon)で2時間15分25をマークして女子マラソンの世界記録を樹立し、世界陸上など数々の大会で金メダルに輝いてきた現在39歳のラドクリフは、2012年にドイツで足の治療を受けたものの完治に至らず、同年のロンドン五輪では開幕直前に欠場を余儀なくされた。

 すぐさま足の手術を受けたが、その際けがが当初予測されていたよりも悪い状態であることが判明した。

 手術当初は10キロメートルのレースや2014年のロンドン・マラソンに出場することに希望を抱いていたラドクリフだが、けがの後遺症に依然苦しめられている現在、今後の復帰は無理かもしれないという可能性を認めた。

 ラドクリフはBBCスポーツ(BBC Sport)の取材に対し、「目標がすべて崩れ去りました。現実的に考えて復帰が可能ではないかもしれないということを私は理解していて、苦しい状況におかれています」と語った。

「だけど、まだわずかな望みは抱いています。スタートさえできなかったレースをキャリアの最後にしたくない。レースを走って自分のキャリアに幕を下ろしたいと願っています」(c)AFP