【3月22日 AFP】1980年モスクワ五輪陸上男子200メートルの金メダリストで、同種目の元世界記録保持者のピエトロ・メンネア(Pietro Mennea、イタリア)氏が21日、ローマ(Rome)市内の病院で死去した。60歳だった。

 メンネア氏は、病名不明の不治の病にかかり長年にわたる闘病を続けていたが、同日朝に死亡が確認された。

 得意種目の100メートルと200メートルで国内選手権を14度制覇したメンネア氏は、1979年にはメキシコシティ(Mexico City)で行われた200メートルで19秒72の世界記録を樹立したことで名をはせた。

 この記録は米国のトミー・スミス(Tommie Smith)氏の記録を更新したもので、1996年に米国のマイケル・ジョンソン(Michael Johnson)氏が更新するまで17年間誰にも破られなかった。

 世界記録樹立の翌年の1980年には、旧ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議して米国選手団がボイコットしたモスクワ五輪の男子200メートルで金メダルを獲得した。(c)AFP