【12月5日 AFP】国際オリンピック連盟(International Olympic CommitteeIOC)は4日、2004年アテネ五輪でメダルを獲得した陸上4選手からメダルを公式に剥奪することを発表した。

 改めて分析されたアテネ五輪の薬物テストの結果から少量のステロイドが発見されたことを受け、IOCは今回の処分の決断に至った。

 剥奪処分を科されたのは男子砲丸投げ金メダルのユーリー・ビロノク(Yuri Belonog、ウクライナ)、男子ハンマー投げ銀メダルのイワン・ティホン(Ivan Tikhon、ベラルーシ)、女子円盤投げ銅メダルのイリーナ・ヤチェンコ(Irina Yatchenko、ベラルーシ)と女子砲丸投げ銅メダルのスベトラーナ・クリベリョワ(Svetlana Krivelyova、ロシア)。

 ティホンは2008年の北京五輪でも薬物使用違反で銅メダルを剥奪されており、メダルを失うのは今回で2度目となる。

 もう一人薬物使用の疑いでメダル剥奪の可能性がある選手がいるが、薬物テストの分析が遅れていることから、後日改めてIOCにから発表される。

 IOCはスイス・ローザンヌ(Lausanne)にある反ドーピング研究所の地下にある冷凍室で、アテネ五輪以降の五輪で採取された薬物テストのサンプルを保管しており、その保存期間は8年間となっている。(c)AFP