日本人コメディアンにカンボジア五輪代表の資格なし、国際陸連
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【5月9日 AFP】国際陸上競技連盟(International Association of Athletics Federations、IAAF)は、「猫ひろし」の芸名でテレビに出演している日本出身の瀧崎邦明(Kuniaki Takizaki)選手はカンボジア代表として2012ロンドン五輪出場に不適格と発表した。
瀧崎選手が国際大会に出場するために必要なカンボジアの国籍取得からの期間がないとしたIAAFは、同国の国籍を取得した1年後に当たる2012年10月からカンボジア国籍で国際競技会に出場できるとしている。同五輪の男子マラソンは8月12日に行われる。
この決定は、7日にカンボジア陸上連盟(Khmer Amateur Athletics Federation、KAAF)に伝えられていた。
国籍変更に対する不満や、同国出身選手をのけ者にしたと非難の声が上がるなど、瀧崎選手の男子マラソン代表選出は同国内で議論を呼んでいた。
カンボジアのマラソンの第一人者であるヘム・ブンティン(Hem Bunting)選手が練習環境をめぐって同国代表チームを追われたこともあり、同国の持つ五輪特別出場枠(ワイルドカード)が瀧崎選手に渡っていたが、カンボジア五輪委員会の関係者はAFPに対し、他の種目の選手を選出すると明かしている。(c)AFP
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