【1月25日 AFP】2011年2月に行われた東京マラソン2011(Tokyo Marathon 2011)で女子の部を制したロシアのタチアナ・アリャソワ(Tatiana Aryasova)から禁止薬物の陽性反応が検出されたため、主催する東京マラソン財団(Tokyo Marathon Foundation)が24日、同選手の優勝取り消しを発表した。

 同大会で2時間27分29秒を記録して優勝したアリャソワのレース直後に行われた尿検査のサンプルから、持久力を高める薬物の血液投与を隠す効果を持つヒドロキシエチルデンプン(Hydroxyethyl Starch、HES)の陽性反応が検出されていた。

 同財団によると、アリャソワは処分への上訴期間最終日である20日までに申し立てを行なわなかっため、国際陸上競技連盟(International Association of Athletics Federations、IAAF)が2年間の出場停止処分を確定した。出場停止は2011年4月29日からで、アリャソワは東京マラソンのタイトル及び、同大会以降の記録全てが剥奪される。

 アリャソワにつぐ2時間28分49秒で2位に入った日本の樋口紀子(Noriko Higuchi)が、繰り上げで優勝となっている。

 日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti-Doping Agency、JADA)によると、日本の競技会でHESが検出されるのは初めて。(c)AFP

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