【7月17日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport、以下CAS)は16日、ドーピング(禁止薬物使用)違反したマリオン・ジョーンズ(Marion Jones)がメンバーだったことを理由に2000年シドニー五輪・陸上女子1600メートル、400メートルリレーで米国を失格とし、獲得メダルを剥奪するとした国際オリンピック委員会(International Olympic Committee、以下IOC)の処分を無効とする裁定を下した。

 シドニー五輪で米国女子チームは、1600メートルリレーで金、400メートルリレーで銅メダルを獲得。しかし、マリオン・ジョーンズがドーピングを認めたことで、IOCはチームメイトからもメダルを剥奪する処分を下していた。

 しかし、チームメイトはCASに処分の撤回を求めていた。

 CASは2000年当時、IOCにはリレーメンバーの1人がドーピング違反をした場合、チーム全体を失格にする明確な規定がなかったとし、IOCの処分を無効とした。

 米国女子チームの成績は無効とならず、チームメイトにはメダルが返還される。(c)AFP