【1月14日 AFP】性別疑惑の渦中にある第12回世界陸上ベルリン大会(12th IAAF World Championships in Athletics Berlin)女子800メートル金メダリストのキャスター・セメンヤ(Caster Semenya、南アフリカ)が、2月に競技復帰することが明らかとなった。

 セメンヤのコーチを務めるマイケル・セメ(Michael Seme)氏は英国放送協会(BBC)に対し、セメンヤはトレーニングを継続しており、国際大会復帰に向けて国内の大会に出場する必要があると語っている。

 事実上無名の選手としてベルリン大会に臨んだセメンヤは、前回大会覇者のジェネス・ジェプコスゲイ(Janeth Jepkosgei、ケニア)に2秒45差をつけて同種目を制覇している。

 国際陸上競技連盟(International Association of Athletics Federations)とセメンヤの弁護士、南アフリカ政府は、セメンヤの優勝について「完全合意」に達しており、その後は沈黙を貫いている。また、3者はセメンヤの性別の科学鑑定を機密事項として扱うことで合意している。

 南アフリカ陸上連盟(Athletics South Africa)もセメンヤの復帰を認めているものの、セメンヤをメディアの注目から遠ざけるため、出場する大会の日程に関する発表は行っていない。(c)AFP