【12月10日 AFP】国際オリンピック委員会(International Olympic Committee、以下IOC)は9日、スイスのローザンヌ(Lausanne)で理事会を行い、2000年シドニー五輪・陸上女子100メートルの金メダルを空位にすることを決めた。

 IOCは、禁止薬物使用違反で失格となったマリオン・ジョーンズ(Marion Jones、米国)が、同五輪で獲得した5個のメダルすべてをはく奪していた。
 
 2位だったエカテリニ・タヌー(Ekaterini Thanou、ギリシャ)が繰り上がり、金メダルが授与される予定となっていたが、タヌーにも禁止薬物使用の疑惑があり、メダル再分配に障害をもたらしていた。

 IOCの広報担当者は理事会後、女子100メートルの金メダルを空位とし、3位のタイナ・ローレンス(Tanya Lawrence、ジャマイカ)が繰り上がりで2位となってタヌーととも銀メダル、4位だったマーリン・オッティ(Merlene Ottey、スロベニア)が3位で銅メダルとなると明かした。

 ジョーズが1位だった200メートルは、2位のポーリン・デービス(Pauline Davis-Thompson、バハマ)が1位、3位のスサンティカ・ジャヤシンゲ(Susanthika Jayasinghe、スリランカ)が2位、4位のベバリー・マクドナルド(Beverly McDonald、ジャマイカ)が3位に繰り上がった。(c)AFP