【10月8日 AFP】7日に行われていたシカゴ・マラソン(Chicago Marathon)で、記録的な猛暑の影響により1人が死亡、350人以上が病院に運ばれ、主催者側はレースを途中で打ち切る措置をとった。

 当日の気温は31度を記録し、人々が殺到したため救援所の水が足りない状態でレースは行われていたが、数千人のランナーは当局の警告を無視して走り続けたという。

 レースの安全を監督するシカゴ消防局のJoe Roccasalva報道官は「われわれは、ルートを封鎖しようとしたが、ランナーたちは警察の非常線をすり抜けたり、バイクを飛び越えたりした。ランナーたちは、とにかく走り続けたかったのだ」と語った。

 当局の発表によると、午後8時に約3万6000人がスタートした時点で気温は20度だった。レースの打ち切りが発表されたときには約2万5000人が完走し、約4000人がゴール直前だったという。

 先頭集団にいたフランス人のJacques LaGreve氏(44)は、レース序盤から十分な水分を摂取するようにしていたため気温上昇による影響はそれほど受けず、自己ベストを10分上回ってゴールしたという。

 同氏はゴール直後、「友人は完走できず残念がっていたが、大事なのは良い健康状態でゴールすることだ」と語った。(c)AFP