【8月6日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、米マイアミ(Miami)で7日に行われる試合で、レアル・マドリード(Real Madrid)に自分の力を示す絶好の機会を手にしている。

 モウリーニョ監督はスペイン1部リーグの強豪レアルを退団した約3か月後に、ギネス・インターナショナルチャンピオンズ杯(2013 Guiness International Champions Cup)決勝で古巣と対戦することになった。

 マドリードでは「愛されていない」と感じていたモウリーニョ監督だが、2004-05シーズンと05-06シーズンにリーグ制覇を果たし、多く人から尊敬されているチェルシーでの第2次政権では、充実した時間を過ごしているように見える。

 あらゆる動きが英雄扱いされたイングランドとは違い、スペインではその存在自体が敵視されていた。

 レアル退団時のモウリーニョ監督は、クラブの象徴であるGKイケル・カシージャス(Iker Casillas)を先発から外す決断を下したことで、幹部や選手などクラブ内に多くの敵を作り、12-13シーズン最終節にはファンからブーイングを受けた。

 モウリーニョ監督は4日、米スポーツ専門局ESPNに対し、「マドリードは政治なのだ。マドリードにはサッカー、スポーツが存在しない」と語っている。

 またモウリーニョ監督は、自身が通訳兼アシスタントコーチを務めた1996年と97年にFCバルセロナ(FC Barcelona)で一緒に働いた元ブラジル代表のロナウド(Ronaldo)氏を「本物のロナウド」と評し、レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を皮肉るような発言をした。

 モウリーニョ監督の発言に対し、ロナウドは「監督とではなく、チェルシーとの対戦だ。ほかの試合と同様に、僕たちは勝ちたいと思っている」と答えた。

「この件について何も言うつもりはない。僕は(モウリーニョ監督について)良いことだけを覚えているようにしたい」

(c)AFP