【7月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は20日、所属選手のウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)獲得に乗り出しているチェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督と「マインドゲーム」をするのが楽しみだと話した。

 チェルシーはルーニーに4000万ポンド(約39億円)のオファーを準備していると報じられているが、ユナイテッドは繰り返し、同選手を放出する意向はないと主張している。

 遠征先のオーストラリア・シドニー(Sydney)で20日、Aリーグ・オールスターズ(A-League All Stars)と親善試合を行ったユナイテッドは、5-1で勝利し、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏からたすきを引き継いだモイーズ監督の指揮下で初白星を挙げた。

 しかし注目は、親善試合そのものよりも、選手の去就の方に集まった。

 モイーズ監督は試合後の記者会見で、ルーニーや、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)から獲得を目指しているセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)については口を閉ざした。

「(19日に)お話ししてから新しいニュースはない。本当に新しい情報はないんだ。いいニュースも悪いニュースもお聞かせすることができない」

 モイーズ監督は先週、セスクに2600万ポンド(約40億円)を提示したことを認めていた。
  
 しかし英国の新聞各社は20日、かつてアーセナルに所属したセスクを呼び込むために、移籍金のオファー金額を上げたと伝えている。

 一方で、スコットランド人の記者から、ルーニーをめぐって用心深いモウリーニョ監督と「マインドゲーム」をする用意はできているかとの質問を受けたモイーズ監督はこう答えた。

「君のアクセントは私のと似ている。グラスゴー(Glasgow)出身だろう。グラスゴーの人間はそういうマインドゲームが好きなんだ。だから『かかってこい』と言いたいよ」

 ユナイテッドは21日、アジア遠征の次の行き先である東京に向かう。(c)AFP/Robert SMITH