【7月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が、新天地で「新たな挑戦」を模索するべく退団を願っているのかもしれないと、同クラブの元アシスタントコーチ、マイク・フェラン(Mike Phelan)氏が2日、出演した英国放送協会(BBC)のラジオ番組で明かした。

 2012-13シーズンをもってユナイテッドの指揮官を辞任したアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏が、2度目の移籍志願をされたと認めたことで、27歳のルーニーの今後をめぐっての憶測が英メディアで活発に飛び交っている。

 ルーニーは2010年に一度退団の意向を伝えているが、当時はファーガソン氏の説得によって残留している。

 最近では移籍先として同リーグのアーセナル(Arsenal)、チェルシー(Chelsea)、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)が報じられているが、ルーニーはユナイテッドでやり残したことがないと感じない限りは退団しないと、フェラン氏は見解を述べた。

 複数の英メディアで報道されたフェラン氏の発言によると、「ウェインはこれ以上ないほど最高のクラブにいる。そんな環境をなぜ手放す必要があるんだ。彼が新鮮な挑戦を求め、しかもその挑戦がマンチェスター・ユナイテッドでは享受できないと感じない限り実現しない」

 ファーガソン氏の後任として新シーズンから指揮を執るデビッド・モイーズ(David Moyes)監督の就任が決定した5月、フェラン氏はクラブのアシスタントコーチの職務を解かれている。

 ルーニーはエバートン(Everton)でプロデビューを果たしており、2012-13シーズンまで同クラブの指揮官を務めたモイーズ監督の下でプロサッカー選手としての礎を築いた。

 ルーニーの今後について質問されたフェラン氏は、「なるようになる。私には見当もつかない」と答えている。

 4日にはルーニーが自らプレシーズンのトレーニングについて報告を行う予定となっており、チームは10日に英国を発って3週間にわたるオーストラリア、アジア遠征に向かう。(c)AFP