【6月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するカルロス・テベス(Carlos Tevez)が、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に移籍する可能性が浮上した。25日、英通信社プレス・アソシエーション(Press AssociationPA)が報じた。

 アルゼンチン代表のテベスは、イタリア王者への加入で、ジェットコースターのようなプレミアリーグでの選手生活に終止符を打とうとしている。

 報道によると、シティのディレクターを務めるチキ・ベギリスタイン(Txiki Begiristain)氏とユベントスの代表者の話し合いが25日に行われ、シティのマヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)新監督がテベスの放出に合意したと伝えられている。

 契約の個人合意に至ってはいないものの、テベスは26日にメディカルチェックを受ける予定で、移籍金は1350万ポンド(約20億円)とみられている。

 06-07シーズンにウェストハム(West Ham)でプレミアリーグデビューを飾ったテベスは、チームを残留に導く得点を挙げて同クラブのヒーローとなった。その後マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に移籍したが、2009年にはアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)前監督との関係悪化により、ライバルクラブのシティに加入。10-11シーズンのFAカップ(FA Cup 2010-11)では主将として優勝を味わった。

 しかし、ファーガソン氏との関係以上にシティのロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)前監督との関係が悪化し、主将の座を追われると、欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦ではウォームアップを拒否した。

 マンチーニ前監督は2度と起用しないとしたものの、その後テベスをチームに復帰させ、同シーズンにはリーグ制覇に貢献した。

 12-13シーズンは指揮官との関係も良好とみられ、クラブ最多タイの17得点を挙げた。

 しかし、自らのスタイルでチームの立て直しを図りたいペジェグリーニ新監督にとっては、テベスは余剰戦力となっていた。(c)AFP