【6月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏を再び指揮官に招聘(しょうへい)し、4年契約を結んだと発表した。

 モウリーニョ氏は、サポーターとしての情熱とともにクラブに帰ってきたと語った。

 2004年から2007年にかけてクラブ史上最高の成功をチェルシーにもたらした50歳のポルトガル人指揮官は、ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)暫定監督の後任に就く。

 クラブの公式テレビ「チェルシーTV(Chelsea TV)」のインタビューでモウリーニョ氏は、チェルシー退団後に率いたインテル(Inter Milan)とレアル・マドリード(Real Madrid)の指揮官時代も、チェルシー時代の強い影響が残っていたと語った。

「言えることは、私は少しの違いを生み出すことができる、サポーターのひとりであるということ」

「キャリアの中で、インテルとチェルシーの2つのクラブに特別な情熱を注いだことを決して隠すことはしない。チェルシーは特別の上を行く存在だ」

「チェルシーとの対戦はとても辛いものだった。2度の対戦はそれほど悪くはなかったけどね。2004年に約束したことと同じことを約束する。ただ、今の違いは、私は皆さんの中のひとりであるということだ」

「簡単な決断だった。オーナー(ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich))と会い、5分間、短いながらも実利的な質問を受け、即決した」

 黒い霧の向こうで退団が決まった2007年9月から約6年が経過したものの、モウリーニョ氏は復帰に不安はなかったという。

「私はここを愛していたし、クラブとの大きなつながりもあったから辛い瞬間だった。クラブにとっても私の退団は簡単なことではなかった」「私たちが再びよりを戻したことは双方にとってすばらしい瞬間だ。幸せに成功を収めるための再婚の準備が整った」

 レアル・マドリードでコーチを務めていた3人を引き連れたモウリーニョ氏は、10日に公式の入団発表会見に臨む。(c)AFP