【5月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のルイス・スアレス(Luis Suarez)は29日、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)からのオファーを断るのは難しいと語った。

 今シーズン、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督がタイトル獲得に失敗したことを受け、レアルのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長はメンバーの刷新を図っており、スアレスは同クラブのターゲットに上がっていると噂されている。

 ウルグアイのラジオ局に対してスアレスは、「リバプールとの契約が残っているけれど、レアル・マドリードにノーというのは難しいだろうね」とコメントした。

 2011年にパトリス・エヴラ(Patrice Evra)に対する人種差別的発言で出場停止処分を受けスアレスは、4月にチェルシー(Chelsea)のブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)にかみつき、現在10試合の出場禁止処分を受けている。

 輝きを放つプレーが不祥事の陰に隠れているスアレスは、英国メディアの批判にうんざりしているという。

「リバプールにいれて幸せだし、ファンには感謝している。過ちを犯したこともある。僕だって人間だ。ただメディアは、あるべきない形で僕のことを話すんだ。限界を超えている。僕の家族まで苦しんでいるほどだ」「英国のジャーナリストたちの手で苦しめられ続ける覚悟はない。僕は苦しんでいる。彼らは選手としての僕を評価せず、立ち居振る舞いだけで僕を判断しているんだ」

 2012年にリバプールと新たに5年契約を結んだスアレスは、今シーズンのリーグ戦で23得点を挙げた。

 しかし、ブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)監督率いるリバプールは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)出場権を再び逃したこともあり、新シーズン開幕を前にチームの至宝を売却せざるを得ない可能性にさらされている。(c)AFP