【5月20日 AFP】12-13イングランド・プレミアリーグは19日、第38節の試合が各地で行われ、チェルシー(Chelsea)は2-1でエバートン(Everton)を下した。

 本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で行われた今季最終戦、フェルナンド・トーレス(Fernando Torres)の決勝ゴールでラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)暫定監督の一筋縄には行かなかったチェルシーでの在任期間、リーグ戦3位で締めくくられた。

 ベニテス氏が6か月の在任期間を成功裏に終えた一方、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督の後任としてエバートンを去るデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は、最終戦で黒星を喫した。

 ベニテス氏は暫定監督としてチェルシーの多くのサポーターの支持を得ることはできなかったが、ヨーロッパリーグ2012-13(UEFA Europa League 2012-13)の優勝とともに、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)の出場権を置き土産にクラブを去ることになった。

 チェルシーは前半7分にフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)が先制点を挙げ勝利への先鞭をつけ、 前半14分にエバートンのスティーヴン・ネイスミス(Steven Naismith)に同点にされたものの、トーレスが後半31分に勝ち越しゴールを決め、アーセナル(Arsenal)と争っていたリーグ戦3位を確保した。

 今後の注目は、ベニテス氏とモイーズ氏の後任が誰になるかという点になった。チェルシーの新指揮官には、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が噂されている。一方でモイーズ氏の後任には、この試合を負傷のため欠場したエバートンの主将を務めるフィル・ネビル(Phil Neville)の名前が挙がってる。

 ベニテス氏は、イングランドにとどまるのが希望だと試合前に述べたが、エバートンの空位となった指揮官の席については距離を置いている。今後の動向は不確定だが、ベニテス氏の差し当たっての優先課題はチェルシーでの6か月間で成功を収めることだった。(c)AFP