【5月13日 AFP】12-13イングランド・プレミアリーグは12日、第37節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は2-1でスウォンジー・シティ(Swansea City)を下した。

 ハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)の得点で先制したユナイテッドは、スウォンジーのミチュ(Miguel Perez Cuesta 'Michu')に同点ゴールを決められて迎えた後半42分、リオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)が決勝点を決めた。

 本拠地での最終戦を終えたアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督は試合後、後任のデビッド・モイーズ(David Moyes)監督への後押しを求めつつ、サポーターに向けて感謝の意を示した。

 8日に今季限りでの退任を発表し、26年以上にわたって慣れ親しんだオールド・トラフォード(Old Trafford)のベンチを離れることが決まっているファーガソン監督は、原稿なしで、サポーターに向けたあいさつをピッチ上で行った。

 スコットランドのアバディーン(Aberdeen)などを経て1986年にユナイテッドの指揮官に就任し、以後38個ものタイトルをクラブにもたらしてきたファーガソン監督は、7万5572人の観客が静かに耳を傾ける中、「みなさんは、最高の経験を与えてくれました」と感謝の言葉を口にした。

「マンチェスター・ユナイテッドというチームはもちろん、この国で最高の選手の何人かを率いることができた私は幸運でした。今日、ここにいるすべての選手が、このクラブが正しい方向へ向かっていることを示し、そして見事な成績で優勝を成し遂げてくれました。よくやりました」

 71歳のファーガソン監督はその後、喜びに沸く選手らに囲まれてプレミアリーグの優勝トロフィーを掲げた。監督の孫もピッチに姿を見せ、雨と赤い紙吹雪が絶え間なく降り注ぐ中、選手はファーガソン監督の13回目のリーグ優勝を祝った。

 また、こちらも変わりゆく時代の示すかのように、今季限りでの2度目の引退を発表しているポール・スコールズ(Paul Scholes)が本拠地で最後の雄姿を見せた。

 1度目の引退からわずか7カ月後の2012年1月に復帰した38歳のスコールズは、先発出場を果たして後半21分までプレーし、最後はスタンディング・オベーションに迎えられて交代でピッチを後にした。(c)AFP