【4月29日 AFP】12-13イングランド・プレミアリーグは28日、第35節の試合が各地で行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とアーセナル(Arsenal)は1-1で引き分けた。

 ユナイテッドのロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)は古巣の本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)で行われた試合で同点ゴールを決め、アーセナルをいら立たせた。

 推定2400万ポンド(約36億4千万円)の移籍金でアーセナルからユナイテッドに加入して以来、初めてとなるエミレーツ・スタジアムで、ファン・ペルシーはアーセナルのサポーターから敵意に満ちた出迎えを受けた。

 アーセナルのセオ・ウォルコット(Theo Walcott)が前半2分に先制ゴールを決めた後、ファン・ペルシーは同44分にアーセナルのバカリー・サニャ(Bacary Sagna)にペナルティーエリア内でファウルを受けて得たPKを決め、相手サポーターを沈黙させた。

 ユナイテッドのアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督はファン・ペルシーが冷静さを保ち、プレーでアーセナルファンを黙らせたことに対し敬意を表した。

「サポーターがブーイングをしている中でPKを決めるのは、勇気がいる。我々のクラブは、元所属していた選手がやってきた時にはその選手を拍手で迎えるという偉大な精神を持っているがね。正直言ってブーイングは想定の範囲内だ」

「ウォルコットのゴールは明らかにオフサイドだった。主審がリオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)に対して、判定が誤りだったと謝罪した。しかしそれは主審のミスではなく副審の責任だ。先制点を奪われた後の戦いは困難だった」

 リーグ優勝をすでに手にしているユナイテッドにとって満足のいく引き分けだったが、同日の試合でスウォンジー・シティ(Swansea City)を2-0で下したチェルシー(Chelsea)と入れ替わり、4位に転落したアーセナルにとっては痛手となった。(c)AFP