【4月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のルイス・スアレス(Luis Suarez)は23日、暴力行為によるイングランドサッカー協会(Football AssociationFA)からの処分の受け入れることを表明した。

 スアレスは21日に行われたリーグ戦第34節のチェルシー(Chelsea)戦で、DFブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)の右腕にかみついた。

 FAは、「ルイス・スアレスは本日(23日)、暴力行為に及んだ事実を認めた」と声明を発表した。

 声明ではまた、「スアレスは、通常の3試合の出場停止では明らかに不十分だとするFAの主張については異議を唱えている。本件については審判団がこの行為を見逃したため、現在さかのぼって再調査されている」としており、長期間の出場停止処分が科された場合の異議申し立てについて、スアレスが準備を整えていることにも言及した。

 この件についてスアレスは22日、クラブから罰金を科された。スアレスはこの罰金を「ヒルズボロの悲劇(Hillsborough Disaster)」の犠牲者支援団体である「ヒルズボロ遺族支援グループ(Hillsborough Families Support Group)」に寄付するようクラブに求めている。

 2011年1月にリバプールへ加入したスアレスは、前所属のオランダ・エールディビジ、アヤックス(Ajax)時代から数々の問題行動を起こしており、相手選手にかみついたのもこれが初めてではない。

 2010年11月には、PSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)のオトマン・バッカル(Otman Bakkal)にかみついて7試合の出場停止処分を受け、「アヤックスの人食い」とのあだ名をつけられた。

 また2011年12月には、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のパトリス・エブラ(Patrice Evra)に対する人種差別発言で、8試合の出場停止処分と罰金4万ポンド(約480万円)を科された。(c)AFP