【4月22日 AFP】12-13イングランド・プレミアリーグは21日、第34節の試合が各地で行われ、リバプール(Liverpool FC)とチェルシー(Chelsea)は2-2で引き分けた。

 リバプールが本拠地アンフィールド(Anfield)で2度追いついて引き分けを手にした中、試合終了直前に劇的な同点ゴールを決めたルイス・スアレス(Luis Suarez)が試合中に相手選手にかみついた。

 スアレスがチェルシーのDFブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)の腕にかみついたとみられる件については、後日イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)から処分が下される可能性が高い。

 試合は、かつてリバプールを指揮してチームを04-05シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2004-05)制覇に導き、現在はチェルシーを率いるラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)暫定監督がアンフィールドのファンから暖かく迎えられて始まった。

 ベニテス監督はリバプールサポーターの前で現在のクラブを勝利へ導くことはできなかったものの、チェルシーは前半26分、フアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)のCKからニアサイドのオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)が頭で合わせて先制点を奪った。

 しかしリバプールもハーフタイム明けから元チェルシーのダニエル・スターリッジ(Daniel Sturridge)を投入すると、そのスターリッジがすぐさま試合に影響をもたらし、約18メートルのシュートは惜しくもポストを直撃したものの、迎えた後半7分に同点ゴールをもたらした。

 しかしそのわずか5分後、リバプールはスターリッジの得点を見事なクロスで演出したスアレスがペナルティーエリア内で不要なハンドを犯し、PKを献上。チェルシーはこれをエデン・アザール(Eden Hazard)がきっちりと決め、再度リードを奪った。

 スアレスはその後またしてもどう猛さをむき出しにした行為に及び、ペナルティーエリア内での競り合いの中でイヴァノヴィッチの上腕にかみついたように見えたが、ケビン・フレンド(Kevin Friend)主審はその場面を目にしておらず、スアレスはそのままプレーを続行した。

 すると後半ロスタイム7分、そのスアレスがチェルシーのGKペトル・チェフ(Petr Cech)を破る劇的な同点のヘディングシュートを決めた。(c)AFP