【4月9日 AFP】12-13イングランド・プレミアリーグは8日、第32節の1試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)が2-1でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に勝利した。

 敵地オールド・トラフォード(Old Trafford)でダービーを制したシティが、首位ユナイテッドとの勝ち点差を12に縮めた。

 後半6分、シティはジェームス・ミルナー(James Milner)のゴールで先制したものの、同14分にはヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)のオウンゴールで同点を許した。

 しかし、サミル・ナスリ(Samir Nasri)に代わり投入されたセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)が同33分にニアポストぎりぎりに勝ち越し弾を決め、チームに勝ち点3をもたらした。

 およそ1年前にシティの本拠地エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)で行われたダービーでは、勝ったシティがユナイテッドから首位の座を奪い、最終節までもつれたタイトル争いで劇的な逆転優勝を飾った。

 今季のタイトルレースは昨季ほどの盛り上がりはなく、オールド・トラフォードでの試合を前にユナイテッドが2位のシティに勝ち点15差をつけて通算20度目のリーグ制覇をほぼ手中に収めていた。しかし、この結果を受けてアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督率いるユナイテッドにもそれなりの緊張感が生まれるかもしれない。

 とはいえ、勝利したシティのロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は、もはやタイトル獲得に望みはないと明言している。

「我々にとっては2位を確保するために重要な勝利だったし、勝ち点15差をつけられるようなチームではないことを証明できた。それでもタイトル争いはすでに終わっている」

 一方のファーガソン監督にとっては、リーグ制覇という栄光までの険しい道中の数ある出来事の1つに過ぎないといえる。

「気を緩めることはない。クラブの歴史を振り返ると、自分たちで状況を難しくしていることが多い。毎年のようにサポーターをハラハラさせてしまう。プラス材料といえば、あと7試合しか残っていないことだ」

(c)AFP/Chris McKenna