【4月7日 AFP】サッカースペイン代表でW杯と2度の欧州選手権優勝を果たしているフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が6日、自身のトップフォームを取り戻すことに全力を尽くし、世界で最も恐れられる点取り屋を目指すと誓った。

 スペイン代表として100試合以上に出場しているトーレスは、2011年1月にイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)から移籍金5000万ポンド(当時約66億円)でチェルシー(Chelsea)に加入して以降、好調時の姿を取り戻せずにいる。

 しかしながら、4日に行われたルビン・カザニ(Rubin Kazan)とのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2012-13)準々決勝第1戦で2得点を記録し、今季の公式戦通算得点を18へ伸ばしたトーレスは、復調に向けて正しい方向へ進んでいると希望を抱いている。

 トーレスは英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)に対し、「これまで見せてきたようなプレーを取り戻したいと思っている」とコメントした。

「アトレティコ・マドリード(Atletico Madrid)やリバプールでできていたことが、チェルシーではできずにいる。理由が分かれば1分で直せるだろう。だけど、復調するには続けるしかない」

 リバプールで91試合に先発出場し65得点を挙げているトーレスは、チェルシーでのプレーを楽しんでいると話しており、自分の力でチームをFAカップ(FA Cup 2012-13)とヨーロッパリーグ優勝に導き、不本意なシーズンを過ごすチェルシーに何かをもたらしたいと望んでいる。

 チェルシーでは昨シーズンまで在籍したディディエ・ドログバ(Didier Drogba)の2番手に甘んじ、今シーズンは冬の移籍市場でニューカッスル(Newcastle United)から加入したデンバ・バ(Demba Ba)に先発の座を奪われつつあるトーレスだが、「ここでのプレーに満足している」と語った。

「ロンドンでの生活を楽しんでいるし、クラブにも満足している。チェルシーで以前と同じような結果を残せていないことは理解している。だけど、再び結果を残せるように全力を尽くしているし、決して諦めるつもりはない」

「これからもチェルシーにすべてを尽くすつもりだ。ここでは返しきれないほどたくさんのものを与えてもらった。だから感謝の気持ちを示したいんだ」

「ありがたいことに、今シーズンはまだ2つのタイトルをプレゼントできる可能性が残っている。来シーズンから再びチャンピオンズリーグとプレミアリーグのタイトルを目指して戦えばいい。僕自身は復調に向かっているけれど、自分が求めるレベルにはまだ戻っていない」

(c)AFP