【2月25日 AFP】12-13イングランド・プレミアリーグは24日、第27節の試合が各地で行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は2-0でチェルシー(Chelsea)に勝利した。

 シティはヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)とカルロス・テベス(Carlos Tevez)の得点でリーグ優勝へ望みをつなぎ、チェルシーはフランク・ランパード(Frank Lampard)のPK失敗の代償を払うことになった。

 23日の試合で首位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)に勝利していたため、暫定で勝ち点差が15と開いていたが、シティはGKジョー・ハート(Joe Hart)のPKを止める活躍もあり、その差を3ポイント縮め、辛うじてリーグ連覇の可能性を残した。

 後半6分、ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)のロングボールの処理をコロ・トゥーレ(Kolo Toure)が誤ると、抜け出したデンバ・バ(Demba Ba)がハートに倒され、チェルシーはPKを獲得した。チェルシーでの自身通算200得点まであと1ゴールに迫っていたランパードは、絶好機を手にした。

 しかし、ハートはこのプレーでイエローカードさえも提示されず、さらにゴール左下を狙ったランパードのシュートを見事な反応で防ぎ、自ら招いたピンチで最高の力を発揮した。

 するとシティは同17分、滑らかなボール回しからダビド・シルバ(David Silva)のパスを受けて切れ込んだヤヤ・トゥーレがカーブをかけた約10メートルのシュートをゴール右下に決め、チェルシーのいら立ちに拍車をかけた。

 そして残り時間もわずかとなった同40分、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)のドリブル突破のこぼれ球を拾ったシルバが中央へボールを送ると、これを受けたテベスが約17メートルのシュートを決め、点差を広げた。

 チェルシーはこれで5位アーセナル(Arsenal)との勝ち点差がわずか2となり、翌シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)出場権をかけた争いに巻き込まれることとなった。

 一方で2位のシティは奇跡の逆転優勝へ向けた希望を残した。しかしながら、3試合続いていたリーグ戦未勝利から脱しはしたとはいえ、首位との大差を縮めるためにはユナイテッドの大失速を期待しなければならない状況が続いている。(c)AFP/Ian Whittell