【12月27日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)が26日、今後もイングランド代表でプレーを選択することを誓い、ジャマイカ代表への転向を考えているのではという不安の声を鎮めた。

 ジャマイカ国内で、ジャマイカ人の両親の下に生まれた18歳のスターリングは二重国籍を持つが、U16以降現在までイングランドの各年代別代表としてプレーし、2012年11月には、2-4で敗れたスウェーデンとの国際親善試合でフル代表デビューを果たしていた。

 ストックホルム(Stockholm)で行われたこの試合は公式戦ではなかったため、スターリングにはジャマイカ代表でのプレーを選択する権利が残されていたが、本人が複数の英新聞に対して、イングランド代表でのプレーにすべてをささげることを明言した。

 その中でスターリングは、「(スウェーデン戦でのデビューで)夢がかなった。15歳の時、U16代表への招集を家で祈っていたのを今でも覚えてる。だからその数年後にフル代表の招集が来たのは、今までで最高の瞬間のひとつだった」とコメントした。

「このままイングランド代表で大きなことを成し遂げたいと思ってる。もちろん、僕のルーツはジャマイカにあるけど、圧力をかけてこようとする人は誰もいなかったし、それは嬉しかった」

「それでもイングランド代表に背を向けるなんてできなかった。ずっとここのユースのシステムで育ててもらってここまで上がってきたんだから、移るなんて無理な話だよ。だから招集されて、デビューできたのは嬉しかった。これからも、100パーセント間違いなくイングランド代表でプレーする」

 リバプールは21日にスターリングとの契約を延長し、長期契約を結んだと発表した。スターリングはクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)からリバプールへ移籍し、2012年3月にチームデビューを果たすと、今シーズンはブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)新監督率いるチームで瞬く間に欠かせない選手となっている。(c)AFP